面接でよく聞かれる質問集シリーズとして
「当社の志望動機は何ですか?」
について、面接官の本音と回答のヒントをご説明します。
志望動機は入社意欲に直結するため、この質問への回答も、合否の判断に大きな影響を与えます。
質問した面接官の本音は?
面接官は何をチェックしたいのか?というと
当社に対する志望度はどの程度なのか?
当社の企業研究を行い、理解しているのか?
一般的には、「当社の何に惹かれたのか?」「事前研究は、きちんとしたのか?」などを確認する質問です。
まこと人事部長の「さらに本音!」
・自分のスキルが、当社にどのように貢献できるのか?
・それを通じて、将来どのように成長(自己実現)したいのか?
を語っていただきたい、と思います。
この質問は「志望動機」を聞いていますが、確認したいのは「入社意欲」です。
「応募企業に対する”想い”を語ってください」という質問です。
一番良いのは、次のように語ってくれることです。
1)(転職により)何を実現したいのか、将来どのように成長したいか
2) だから応募企業のこのようなところに惹かれている
3) 経験・スキルを活かして、こんな形で貢献できるというアピール
4) お互いにメリットがある
例えは、かなり(本当に)稚拙ですが、上記の回答は、いわばお見合い後のプロポーズのようなものですね。
・将来、明るい家庭を作りたいと思っています
・だから、あなたのように明るい健康的な方に惹かれます
・一生懸命働いて、お金の心配はさせません
・必ず幸せにします
・・・どうですか?ストーリーが同じでしょ?
いかがですか?
「◯◯経験者を募集していたので応募しました」では、お話にならないことが理解していただけますよね?
質問に対する回答のヒント
事前の、企業研究が役に立ちます。また、募集概要もよく見ておきましょう。
応募企業の、商品・サービス、 経営方針、組織など、特徴的なポイントを上げながら、志望動機を回答します。
他社でも良いのでは?と言わせない
上記の「◯◯経験者を募集していたので応募しました」は、40代の転職者の志望動機としては論外で、ほとんど不合格(!)です。
同じ職種の求人が多くある中で「なぜこの会社を選んだのか」を語らねばなりません。
「この会社ならでは」の事項が含まれていない場合、
・事前に企業研究をしていないのでは?
・どの会社に行っても同じことを言っているのでは?
という、疑念が生じます。
選択基準を明確にする
「◯◯に惹かれて御社を志望しました」という回答の中に、あなたの選択基準を含めて語ることができれば、実際の状況にギャップが有るかどうかも説明が聞けるでしょう。
自己ピーアールと混同しないように注意!
たまに、自己 ピーアールを延々と話した後で「志望動機」に結びつける人がいます。
このような場合は、質問に的確に回答できていない、と判断します。
まず結論から話すことに注意しましょう。
回答する際の注意事項
事前の企業研究は不可欠
志望動機をきちんと説明するには、次の3点を頭に入れておきましょう。
・業界の魅力
・企業の持つ魅力
・仕事内容の魅力
採用担当者が「なるほど」 と思える内容で志望動機を説明しましょう。
同じ業界にいる場合は、競合他社から見たその会社の魅力を話せば説得力が増します。
別の業界にいる場合は、その業界ならではの魅力や将来性について話せば良いでしょう。
転職理由と志望動機は区別すること!
転職理由と志望動機の説明がごちゃまぜになっている人がよくいます。
きちんと区別して説明できない場合、「今の会社が嫌だから、御社に入社したい」とも聞こえる回答となってしまいます。
転職理由と志望理由が矛盾しないように注意!
加えて「転職理由と志望理由が矛盾しない」ことも大切です。
例えば、 転職理由では「◯◯ 職種で、業務の専門性をさらに極めたい」と言ったのに、志望動機では「募集職種では、幅広い業務を担当できそうだから」と答えてしまう。
両方を一緒に聞くと、明らかに「おやっ?」という違和感があります。
転職を決意した理由、その企業に応募した動機などは「一貫性あるストーリー」で語れるよう準備をしましょう。
人事部長のまとめ
1)「志望動機は何ですか?」の質問で確認したいのは、
・当社の何に惹かれたのか?
・事前研究はしたのか?
2)「入社意欲」は”想い”をプロポーズのごとく語る!
3)他社でも良いのでは?と言わせない
4)事前の企業研究は不可欠
5)転職理由と志望理由は区別し、矛盾しない
応募書類でも志望動機は各社ごとに個別に書くようご説明しました。
面接の前に応募書類の控えを確認して、書面にはなんと書いたのかも事前に確認しましょう。
面接では、40代は即戦力を求められていることを意識して「この会社だからこそ応募した」「自分の経験・スキルを活かして貢献できる」ことを、具体的に話しましょう。
そのためには事前研究で、その会社の特徴や独自性を把握していることが重要です。