一見、前向きな「◯◯」と答えるのは、注意が必要!
面接で評価を下げてしまうかもしれません。
面接でよく聞かれる質問
「ブランクが長いですが、その間はどう過ごしていましたか?」
について、面接官の本音と回答のヒント、そしてNG回答をご紹介します。
質問した面接官の本音は?
面接官は何をチェックしたいのか?というと
・長期ブランクになってしまった理由は何なのか?
・長期ブランクの期間をどのように過ごしていたのか?
一般的には「他社に不合格になり続けている理由」や「真面目に転職活動をしているのか?」などを確認する質問です。
人事部長の「さらに本音!」
私がこの質問で知りたいのは次の2点です。
「働くことに前向きなのか?」
「調子がもどるまでに時間がかかるのでは?」
・前向きに働く意欲が続くのか?
・ブランクの期間に「スキルが劣化」していないか?
の2点です。
40代の転職活動が長引く原因としては
・真面目に取り組んでいるが、思うような結果が出ない
・家族や親の看病・介護 など
があげられます。
中には起業やNPOなどの活動に目が向いており、会社で働くことの優先順位が低くなっている人や、雇用保険(失業保険)受給のためハローワークで紹介されて「仕方なく」面接に来ている人もいました。
・前向きに働く意欲 と
・即戦力となるスキル
があれば、採用を検討する価値が充分にあります。
問題なのは、何らかの事情があって「働く意欲が足りない人」あるいは「長期ブランクの間にスキルが劣化している人」です。
質問に対する回答のヒント
したがって、この質問に対する回答で、はずせない項目は次の2点。
・真面目に働く熱意がある(長期化した理由)
・ブランクの具体的な過ごし方(自己啓発の努力)
真面目に働く熱意がある(長期化した理由)
40代の転職活動が長引いている場合、ほとんどが「転職活動に真面目に取り組んでいるが、思うような結果が出ない」という理由でしょう。
しかし、ブランク期間が長いことは転職の面接ではマイナス評価になります。先ずそうなった理由についてあなたなりの分析と、今後の対策を説明する必要があります。
そして転職活動で有意義な時間を過ごし、自分の成長やリフレッシュにつながったこと、今は働く意欲に満ちていることを、あなたの実感として伝えましょう。
ブランク期間の具体的な過ごし方(自己啓発の努力)
ブランク期間が長くなるほど、仕事の勘が鈍り専門知識やスキルが劣化します。
40代の転職者に期待されるのは「即戦力」ですから、職歴に長期のブランクがある場合はスキルが劣化していないかと心配です。
ブランク期間中は時間に余裕があるので、自己啓発の努力をしましょう。
そして、もし入社できたら「即戦力としてすぐ働ける準備ができている」ことを説明できるようにしましょう。
どのような自己啓発が良いか?
ブランクの期間に取り組む自己啓発として、
・応募業務に関連した資格取得やセミナー参加
・関連する専門書籍の読書・読破
・語学の学習
・パソコンスキルの向上
などが挙げられます。
印象が良くないのは、前の仕事を退職した後「なんとなく時間が過ぎてしまった」という人。そんなケースも実際には多いですよね。
転職活動中(失業中)であっても、目的意識を持って積極的に行動していたことを面接では話してほしいものです。
・何か新しいことに挑戦した
・趣味の活動に力を入れた
・40代として健康維持
・体力向上のための日常的な運動
などを行って面接でアピールするのも、私個人としてはOKですよ。
◯◯と答えるのは注意が必要
ブランク期間の説明で、注意が必要なのは「資格取得」または「資格の勉強」をあげるときです。
とても前向きな過ごし方ですよね。
ただ、応募先の企業で活用できる資格なら良いのですが、担当する職務と関連性がない場合は「目標の決め方がおかしい」と指摘されるかもしれません。
最悪の場合、「入社意欲が疑わしい」と評価される可能性が充分にあります。誤解を受けないよう、説明の仕方を事前に考えておきましょう。
人事部長のまとめ
・退職後6ヶ月以上の場合は、必ず質問されます
・長期ブランクになってしまった理由
・長期ブランクをどのように過ごしたか
・期間中に取り組んだ「自己啓発」「新しい挑戦」を整理しておく
・ブランクが長期化した理由の分析と、今後の対策も考えておく
あなたなりの、前向きな「理由分析と今後の対策」をキチンと聞かせてください。