中間管理職の昇格候補者「中間管理職は責任が重い割に、評価がともなわず、世間的には『中間管理職は不要!』と発言する人もいます。
もし昇格したら、肩身が狭くなりそうです。
中間管理職の『役割』と『存在意義』とは、どんなことなのでしょうか?」
こんな悩みにお答えします。
私も、40代になった途端に会社での役割や責任が重くなって、大きなプレッシャーを感じた経験があります。
そこで今回は(私見も含めて)中間管理職の重要な「役割」と「存在意義」についてお話します!
中間管理職って何?
ウィキペディアによると、
中間管理職(ちゅうかんかんりしょく)とは、管理職の中でも、自身より更に上位の管理職の指揮下に配属されている管理職の事を言う。
代表的な管理職として、部長、課長、係長が挙げられるが、この場合で中間管理職に該当するのは課長と係長となる。
とされています。
また、労務行政研究所の調査によれば、役職への昇進年齢の標準は
・係長32.7歳
・課長39.4歳
・部長47.0歳
40代の皆さんは、まさに悲哀の中間管理職の典型とも言える年代ですね。
部下の数は、大手企業では100名を超える場合もあるでしょうし、逆に部下はいないという方もいるでしょう。
それらについては勘案して読んでくださいね。
中間管理職はツライ!?
中間管理職のつらさは
・成果を求められる
・マネジメント能力が求められる
・上司と部下の板ばさみ
・部下の失敗の責任を取る必要がある
・部下から「突き上げ」をくう
などでしょうか。
また経験から言うと、本当は部下にやらせるよりも
・自分でやる方が「速い」
・自分でやる方が「業務精度も高い」
・自分でやる方が「安心」
という悩みもあります。
部下にやらせて出来るのを待つ、というのは正直なところ「つらい」もの。
自分でやる方が・・・と思っても、課長は係長レベルの仕事をしてはいけません!
もし課長がいなかったら!?
先程の「役職への昇進年齢の標準」を当てはめ、約10歳ずつ異なる各役職の役割をざっくり言うと
・係長(30代前半)・・・実務を担当
・課長(40代前半)・・・係長をたばねる実務推進担当
・部長(50代前半)・・・実務と経営との橋渡し役
となるでしょうか。
もし課長がいなかったら
・係長(30代前半)・・・実務を担当
・部長(50代前半)・・・実務と経営との橋渡し役
という構成です。
課長がいなけりゃ仕事は回らない!
課長は実務の推進役です。
もし課長が不在で上記のように部長と係長との2名の構成の場合、小さな会社の小さな部署で、係長が優秀ならばなんとか回せるかもしれません。
しかし、それぞれの守備範囲はかなり広くなり、業務に漏れが出そうで心配です。
また係長と部長(役員の場合あり)の年齢差は約20歳で、通常はジェネレーションギャップによって価値観や行動様式が大きく異なるため「話が通じない」状態になってしまいます。
このようなケースは新部門の設立などの際に、よく起きてしまいます。
「課長職の採用(転職者)」や「課長職の社内異動」が遅れている場合に、部長と係長だけでしばらく運営する期間が出てしまうのです。でも、正直なところうまく行きません。
やはり中間の年代である課長がいて、業務においても、コミュニケーションにおいても円滑な連携ができるから、部門が結束できると思います。
だからこそ「課長はつらい立場」でもある訳ですが・・・。(笑)
人事部長のまとめ
・40代の転職は「中間管理職のつらさ」が理由の場合も多いが・・・
・中間管理職には「重要な役割」と「存在意義」がある
・課長は実務の推進役
・課長がいるから部門が結束して、仕事は回りだす!
立場上はプレッシャーも多いですよね(笑)
次は課長昇格を辞退しようとしたK係長のお話です。