面接でよく「聞かれがち」な質問である
「結婚・出産の予定はありますか?」
について、面接官の本音と回答のヒントをご説明します。
セクハラとなりかねない、聞いてはいけない質問です。
しかし、面接に不慣れな現場担当者が「長く働いてもらいたい」と思うあまり、このような質問をしてしまうことがあるかもしれません。
女性の皆さん、ここは冷静に大人の対応で乗り切りましょう。
質問した面接官の本音は?
面接官は何をチェックしたいのか?というと
・採用してもすぐに休んだり辞めたりしないか?
・予定があるなら、仕事にどれくらいの影響があるのか?
あなたに失礼な言い方をした面接官は、あなたに良い評価をした上で「個人的な事情で休職したり退職したりしませんか?」と聞きたかったのでしょう。
そうした意図を汲み取って「そうではない(すぐに休んだり、辞める意思はない)」ことを冷静に回答すれば良いのです。
まこと人事部長の「さらに本音!」
この質問は、仕事をする能力とは関係が無く「セクハラでは?」と返されても仕方がありません。
私が、「大人の対応」をお勧めする理由は、まずは面接に合格してから判断しませんか?と言いたいのです。
「長く働いてほしい」という気持ちの現れであると理解して、まずは冷静に答えましょう。
もちろん、質問に回答するかどうかは、それ以前のやり取りや態度などから、信頼できる面接官かどうかを判断して決めましょう。
質問に対する回答のヒント
結婚について
結婚・出産予定については、プライベートなことであり、本来は質問しません。
ただし「社員として長く勤務する意思があるか?」と確認するために質問されることがあります。
面接の時点で支障がないなら「結婚後も仕事を続ける意思がある」と明確に回答しましょう。
将来、”仕事を続けられない事情”が出てきたら、そのときに選択するしか有りません。
「長く勤務する意思」について回答が曖昧な場合、あなたを採用したいと考えていても、残念ながら「減点要素」とする会社もあります。
出産予定について
出産予定については「将来、子供が出来ても可能な限り仕事を続けたい」という回答で良いでしょう。
念のため「親や家族の支援が受けられる」「託児施設や育児サービスを利用したい」などの策も話せると良いです。
回答する際の注意事項
プライベートについてサラリとかわすことも
面接担当者は、あなたの「仕事や勤務についての考え」を知りたいのですから、プライベートについて詳しく回答する必要はありません。
質問に対して「感情は顔には出さない」「プライベートな内容はサラリとかわす」をして、結婚・出産よりも現在は仕事が大事で優先順位が高いことをアピールしましょう。
情報収集に転じることもできる
この質問には先述の内容で回答した上で、逆質問を返すことも出来ます。
「子供を育てながら勤務している方はどのくらいいらっしゃいますか?」
将来のために知っておきたい、と質問をしてみましょう。
会社の制度として、子育ての支援策にどのようなものが有るのか確認する手もありますが、一度に欲張らず「まずはその面接に合格してから」としましょう。
人事部長のまとめ
・万一、結婚・出産に関する質問が出ても動揺しない
・プライベートを詳しく話す必要はない
・結婚後も仕事を続ける意思があることを話す
・まずは、その面接に合格してから判断する
・そのための情報収集に転じることも出来る
あなたを採用したい!という面接官の気持ちが理解できる場合、先述のように回答し仕事への意欲を示しましょう。
万一、興味本位で質問するような面接官であれば、会社の体質が疑われます。
入社そのものをよく検討すべきです。