面接の極意 PR

場所はすぐわかりましたか?ご自宅からの経路は? ~面接官の本音

面接官の本音は?
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「場所が分かりにくかったでしょう?」
「ご自宅からどうやって来ましたか?」

どちらも転職の面接で、最初に聞かれることが多い質問です。

転職者が緊張している様子なら緊張をほぐすためにも有効な「軽い」質問です。

まこと部長
まこと部長
もちろん「言葉どおりの意味」もあるのですが、面接官の本音としては「別の意味」もあります。
面接官の本音部分まで意図を汲んで回答するのが望ましいでしょう。

順番にご説明します。

場所が分かりにくかったでしょう?

面接担当者が挨拶がわりにするような質問で、天気が悪ければ「足元が悪い中、ご足労かけました。雨の様子はどうでしたか?」などと付け加えることもあります。

面接を始めるための準備運動のような質問ですが、いわゆる「面接の想定問答集」にはない「素の、人となり」が見えやすい質問です。

次のような「面接官の本音」があります。

面接官の本音

・初対面の相手ともスムーズに会話ができるか?
・事前準備をキチンと行っているか?
・時間にルーズな人ではないか ?

いかがですか?回答の内容(表面上の答)だけでなく、実は
・事前準備など、業務上の基礎能力
・初対面の相手との対話力・対応力
などを同時に確認しています。

回答は、次のような内容で充分です。

模範回答

「いいえ。事前に御社ホームページにある案内図とビルの写真を見ておりましたので迷いませんでした。」

要するに「事前準備」して「余裕をもって到着した」ことが話せれば良いのです。
仮に「乗り換えを間違えた」ようなアクシデントも「早めに出たので大丈夫だった」で有ればOKです。

良くない例としては、「はい」「いいえ」だけの回答で終わらせてしまうこと。
もちろん遅刻はダメですよ。

面接で緊張しているとはいえ、面接当日は朝から既に「試験開始」なのです。

まこと部長
まこと部長
長年の経験から、私は次のように確信しています。

面接のような重要な局面で、遅刻したりコミュニケーションが取れなくなる人は、入社後の業務においても同じ手違いをするものです。

「厳しすぎる」というクレームが聞こえてきそうですね。

しかし「営業のプレゼンテーション」や「役員会議での報告・発表」など、40代の皆さんが担当する業務には「一発勝負」のものがたくさん有ります。

そのたびに周囲をハラハラさせるようではキリがありません。

緊張しがちな人は、面接当日の対応を再度確認して、「この面接から」自分を変える努力をしましょう。
いわゆる「面接対応」以上の準備をして、面接を迎えるようおすすめします。

「40代の転職者」は「会社の重要業務をまかせられるか?」という目で、評価されていることをご理解ください。

ご自宅からどうやって来ましたか?

この質問も面接でよく聞く質問です。

出勤ルートや交通手段を確認するためですが、
・通勤時間・距離は適切か?
・交通の便が悪い地域の対応は?
・早朝・ 深夜の仕事が入ったら?
・出張も可能か?そのルートは?
など、通勤手段の確認の意味もあります。

面接官の本音

・通勤手段やルートは大丈夫か?
・業務に支障なく通勤できるか?
・遠距離の場合、転居はできないのか?

まこと部長
まこと部長
私の経験上、注意が必要なのは遠距離通勤です。

転職前は「大丈夫です」と自信満々でも、例えば片道2時間(往復4時間)の通勤が、何年も続くとしたら、心身だけでなく働く意欲にも影響が出かねません。

仮に、快適な「新幹線通勤」であったとしても、長時間の通勤は心身の負担が大きいものです。
まして満員電車での長距離通勤は避けるべきです。

40代の転職には、通勤も含めて「新しい職場で思い切り仕事に打ち込めるか?」も考えておく必要があります。

この質問は(長距離通勤の人には)「本当に通いきれるのか?」 という、確認の意味があることを理解して回答してください。

公共交通機関の利用が難しい場合

「自宅の最寄り駅から、こちらの〇〇駅までは、電車の場合1時間40分ほどかかりそうです。車なら20分ほどで来られるのですがマイカー通勤は可能でしょうか?」

このように、通勤に関連する質問があれば、回答と一緒に質問するのが良いでしょう。

遠距離通勤となる場合

通勤に長時間かかると、十分な休養が取れなくなります。
従業員の健康トラブルは、企業に安全衛生上の重大なリスクをもたらします。

リスク回避の意味からも、企業が遠距離通勤者を気にしていることをご理解ください。

単に「〇〇線で来ました」だけでなく、残業などを考慮しても支障なく通勤できること事前に確認して明確に伝えましょう。

模範回答

「〇〇線で参りました。自宅から都心へのアクセスは良いので、最寄り駅からこちらまで1時間ほどでした。

前の職場もこの近くで、問題なく通勤できます。残業になる場合も〇時までなら問題なく、必要な場合はさらに遅くなることもありました。」

面接担当者を納得させる方法として、通勤の実績、または学生時代の通学経験などを交えて話すのも効果があります。

まこと人事部長のまとめ

要点のまとめ

「場所が分かりにくかったでしょう?」
・事前に地図を確認し、予定どおり到着したことを答える
・1分でも遅れる場合は事前連絡、面接でもきちんと詫びる

「ご自宅からどうやって来ましたか?」
・業務に支障なく通勤できることを説明する
・遠距離通勤の場合は、支障なく通った実績があればなお良い

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