転職は志望企業に「入社」することがゴールではなく、むしろスタートです。
本当の意味で「転職に成功する」とは、新しい会社でやりがいを感じながら、組織の一員として生き生きと業務を行うことです。
そのためには、一緒に働く人たちに「仲間」として受け入れてもらうことが重要。
職場での「自己紹介のコツ」について、ご説明します。
この記事でわかること
新しい職場での自己紹介 その注意点は?
転職後、初出勤の日(または職場への配属日)には自己紹介をするのが定番です。
40代の方なら、自己紹介の基本は心得ていらっしゃるでしょう。
しかし、新しい職場での自己紹介を「ありきたりの挨拶」にしてはいけません。
なるべく早く職場に溶け込む手段と考えましょう。
次にあげるような項目も加えて、話す内容を事前に考えておきましょう。
たくさんの情報を知らせる
あなたに親近感を感じ、できれば話しかけてもらえるよう、たくさんの情報を話しましょう。
「名前」「略歴」「担当する職務」など、挨拶の通常項目に加えて「出身地」「出身学校」「趣味」「特技」「好きなスポーツ」「休日の過ごし方」「学生時代に力を入れたこと」「好きな音楽・映画・本」「家族構成」などなど・・・。
短時間に多くの項目を話すと箇条書きのようになってしまいますが、それでも良いのです。
あなたに関する多くの情報を盛り込めば、まずはあなたと共通点のある同僚たちが話しかけてくれるでしょう。
特に次にご説明する「年齢」は重要です。
年齢を言おう
女性だけでなく、男性でも、自己紹介で年齢をいわない人が増えました。
気持ちは理解できますが「新しい職場に溶け込むため」と割り切って、自己紹介では年齢も言いましょう。
年齢がわかると「敬語を使うべきか?」「どのように話しかけたらよいか?」などのハードルが下がり、ずいぶん話しかけやすくなるからです。
ギャップを感じさせる
・マッチョな外見の人に、実はとても繊細な趣味がある、とか
・外見はスマートなのにとても豪快な趣味がある、など
外見から抱くあなたのイメージとギャップを感じさせる話題は印象に残ります。
”繊細な趣味”というのは、例えば「絵を描く」「楽器を弾く」「陶芸をする」などの芸術系の趣味や、細かなものを作るような手先の器用さが必要なものでしょうか。
また、”豪快な趣味”というのは、例えば「柔道・空手など武道の上級者である」とか「ダイビングをする」「市民マラソンに出場する」のようなものが当てはまりますね。
「以前は◯◯でしたが、これをするようになって△△になりました」
のような、言わば「ひとりビフォー・アフター」の話も意外と受けるものですよ。(笑)
過去より将来を話そう
40代の転職者は、ともすると「実力を認められたい」「一目置かれたい」などの心の声が前面に出てしまいます。
緊張しながら、自分の「過去の実績」や「経験談」を話すうちに、いつのまにか「自慢話」のようになってしまうのは避けたいものです。
聞いている方は、少しひいてしまいますね。
それよりは、新しい職場の「良い点」を「新人ならではの目線」で話す方が共感を得られます。
例えば、「以前の職場では◯◯が無いため困ることが多かったのですが、こちらの職場では△△と聞いていますので、うまく活用して❏❏を達成するくらい頑張りたいと考えています」
そう言われると「頑張ってほしい」「サポートしたい」と応援したくなるものです。
「過去の実績」は自己紹介では省いて、むしろ、今後はどのように仕事をしたいと考えているか、新しい職場のどのような点をメリットと感じているか、など将来に向けた思いを話すのが理解を得やすいでしょう。
人事部長のまとめ
・転職の成功は、入社した後が勝負
・自己紹介は味方を増やすチャンス
・たくさんの情報を知らせよう
・年齢を言おう
・ギャップを感じさせる
・過去より将来を話そう
「場慣れ」してたらおかしいですよね(笑)
結果、こまかなミスはあるかもしれませんが、自分を理解してもらうために一生懸命に話していることがわかれば、通常は暖かく迎え入れてくれるものです。
肩の力を抜いて、自分を認めさせようとせず、自己紹介に取り組みましょう!