転職活動で、企業から「採用内定」の連絡が来たら、入社するかどうかの意思表示はいつまでにするべきでしょうか?
内定承諾までの返答期間は一般的に1週間から10日程度
転職者が企業から「採用内定」の連絡を受けた後に、入社を承諾するかどうか返答をするまでの期限は一般に1週間から10日程度です。
「採用内定」の連絡を受けたら必ず、いつまでに返事をすれば良いか?を確認しましょう。
返答期限を伸ばせる3つの事例
何かの事情があって、この返答期間を伸ばしたい場合、
・転職エージェントが間に入っているなら、転職エージェントの担当者
・その他の場合は、企業の窓口となっている人事担当者
に、相談しましょう。
その場合は、期限を延長する理由の説明が必要ですが、企業の人事担当者にとって素直に了承できる理由とそうでない理由があります。
もちろん”ぜひ入社してほしい応募者”であれば、少々無理をしても返答を待ちますが「入社の意欲が無さそうだ」と判断した場合には、他の応募者に切り替える場合もあります。
転職エージェントまたは企業の担当者と調整・確認の上、自己責任で実施してください。
配偶者に転職の承諾を得るために・・・
採用内定の連絡が来た段階で、配偶者に「一から転職の了承を得る」というのは、ややリスクがあります。
配偶者がすんなりと了承してくれるケースと、意外にもめるケースがあるため、時間がかかりそうな場合は、正直に事情を話して期間を延長してもらいましょう。
外資系企業に転職する場合は特に、
・実力主義だから安定性に欠けるのでは?
・実績が出ない場合は降格されるのでは?
・日本で採用されても本国に転勤になるのでは?
など配偶者の心配は尽きません。
配偶者が抱く心配は「漠然としたもの」であっても、ひとつひとつキチンと解消しなければどうしても不安が残るものです。
転職を考えていることは、転職活動をはじめる際にキチンと配偶者に説明して、時間をかけても了承を得ておくべき内容です。
複数の企業に併願している場合
採用面接の段階では「御社が第一志望です!」と言っていた人が、「他社の試験結果を待ってから返答したい」というケースはたまにあります。
人事担当者にとってあまり愉快な内容ではありません。
自社が第一志望であるかどうかが問題というよりは、
1)他社に合格した場合、その応募者は自社に入社しない
2)その場合、次点の応募者に合格連絡をする必要がある
3)待ち時間が長いと次点の候補者にも逃げられる可能性がある
という、応募者とは別の「時間との戦い」になるからです。
自社に合格したレベルの人だから、他社に合格する可能性も高いのです。
このケースでは、
・あなたの経験・スキルに対して、企業の評価がどの程度高いのか?と
・あなたが申し出ている延長日数とのバランス
で企業側の返事も変わってくるでしょう。
企業側の都合にも配慮しながら「高望みしない」要請にとどめましょう。
選考途中も、結果を反映しながら常に志望順位を意識しておくことをお勧めします。
転職前・後の企業で幹部クラスの役職である場合
40代の転職活動では、
・現職で一定の役職についている人
・転職先で同等以上の役職に就任する人(またはその前提の人)
そんな事例も多くあります。
転職先での役職が幹部ポジションであっても、横柄な態度で待たせたり甘えたりすることは禁物です。
ただし、現在の会社で責任あるポジションに就いている人の場合、本人が転職を決意しても短期間では退職できない場合も多いものです。
・現在の会社で退職の意思表示をして同意を得る
・後任を選出し、自分でも納得ができる引き継ぎをする
入社する企業の事情を考慮しましょう
中途採用の場合、入社を待つ企業によっては
・経験やスキルが上位の人を採用する企業
・早く入社できる人を優先する企業
に分かれています。
人事部長のまとめ
・内定承諾までの返答期間は一般的に1週間から10日程度
・返答期限を伸ばせる3つの事例(自己責任で)
・配偶者に転職の承諾を得るため
・複数の企業に併願しているため
・転職前・後の企業で幹部クラスの役職である場合
・入社する企業の事情を考慮しよう
・入社する意欲が低い
・自社の志望順位も低い
と判断されても仕方ありません。
複数の候補者がいれば、あなただけを優先するわけに行かないのです。