転職活動のスケジュールは3~6ヶ月の期間として効率的に応募するようお話しました。
企業の求人は年間スケジュールで動いているため、時期による特徴が多少はありますが、中途採用の募集内容は、随時変更されてゆくものです。
ただし、時期やタイミングにはあまり拘らないで、多くの求人情報を見てピンとくる会社を探すことがおすすめです。
企業の求人は年間スケジュールで動いている
企業は毎年、採用計画を立て、年間スケジュールどおりに採用活動を行っています。
前年の事業実績、来年の事業計画などにそって人員計画を立て、人材が不足するポジションに、人員を配置するために中途採用を行うのです。
企業の求人スケジュール 四半期ごとの特徴
以下は、企業の人事部署から考えた中途採用の年間スケジュールの例です。
全ての会社に当てはまるものではありませんが、目安として参考にしてください。
1月~3月
4月からの新年度組織改編に向けて採用が活発化します。
40代を対象とする管理職の求人も増えます。
・企業は年度末(3月)までに年間採用目標を達成するためラストスパートをかけます
・12月のボーナスをもらって退職した人の欠員補充の求人が増えます
・外資系企業など12月決算の会社が新年度の採用活動を開始します
・4月の新卒入社に備えて中途採用を控える企業も出てきます
4月~6月
人事部署が4月入社の新卒社員に対応するため、中途採用の動きは停滞します。
・3月の年度末で退職した人の欠員補充のため、求人件数が増えます
・5月のGW明けに新年度の採用計画が本格化して、求人件数が増えます
・5月のGW明けは転職活動を行う人が増えて、転職市場が慌ただしくなります
7月~9月
夏休み期間は、転職活動を行う人が少なくなるため、むしろチャンスです。
チャンスを活用するため転職エージェントに積極的に登録・面談しましょう。
・上半期(4~9月)の採用実績を増やすため積極的に中途採用を行います
・下半期(10~3月)の組織改編にむけて求人件数が増えます
※ 40代を対象とする管理職の求人が増えます
・夏休み明けの9月は転職活動を行う人が増えて、転職市場が賑わいます
10月~12月
年内に転職したい人たちが転職活動を行なう時期です。
後半は人事部署の繁忙期であるため、中途採用はやや停滞します。
・11月頃から翌年4月入社を見込む人材の採用が始まり、求人件数が増えます
・外資系企業など12月決算の会社は、採用目標達成のためラストスパートがかかります
・人事部署は繁忙期(業績評価、賞与支給、年末調整など)で、中途採用は停滞します
・12月賞与の後に転職したい人達が、転職活動を始めるので転職市場が賑わいます
人事部長のまとめ
・企業の求人は年間スケジュールで動いている
・四半期ごとの中途採用の特徴を知っておこう
・ただし時期やタイミングにはあまり拘らないで、多くの求人情報を見ること!
求人が少ない時期に転職エージェントに登録し、求人が増えてくる時期に転職活動を本格化できればベストです。
転職市場の最新動向は、転職エージェント(できれば複数)のコンサルタントに確認するのが良いですね。