応募した会社にせっかく合格しそうな状況で、残念な結果にならないようにするアドバイスです!
ぜひお読みください!
「今の会社で課長だから、転職したらどうしても部長でなきゃ困る」
「部長になれないなら、入社しません」
という応募者は、経験上かなりいます。
皆さんはいかがでしょうか?
役職にこだわりすぎると、成功する転職も失敗に終わる場合があるので注意してください!
この記事でわかること
役職にこだわるのは何故か?
40代の転職者で、役職にこだわる人がいるのはなぜでしょうか?
- 業務の権限にこだわっている?
- 部下の数にこだわっている?
- 他人の目を気にしている?
が考えられます。
業務の権限にこだわっている?
最初のこだわり「業務の権限にこだわっている?」について。
課長、部長など役職者の権限は会社ごとにまったく違います。
課長は経費の決裁がいくらまで出来るのか?
部長はどの業務の実施可否を決められるのか?
課長、部長など役職者の業務権限に全国共通のルールなどありません。
業務の権限で「役職にこだわる」は間違いですね!
部下の数にこだわっている?
また、当然ですが部下となる社員の人数にも、共通ルールはありません。
ある会社の「課長」の部下は40人、
別の会社の「部長」の部下は10人など、逆転していることもごく当たり前です。
部下の数で「役職にこだわる」のも間違いですね!
他人の目を気にしないこと!
「他人の目を気にしている」としたら、誰の目を気にしているのでしょう?
今の会社で「課長であること」を知っている人たちですよね。
ご家族でしょうか?あるいは今の会社の人達に「転職して部長になった」と噂してほしいのでしょうか?
いずれにしても賢明な考えではありません。
転職するのは何のためなのか、原点に戻って確認が必要ですね。
転職は入社がゴールではない
転職は入社がゴールではありません。
新しい会社に入社した後に、いかに多くの充実感・達成感を感じて仕事が出来るのか?が重要です。
上位の役職・肩書を得ること(例えば課長が部長になる)が目的ではありません。
役職者の役割とは?
課長、部長など役職者の役割は、大きく分けて次の2つです。
・業務で成果を上げること
・部下を掌握・育成すること
業務で成果を上げること
新しい会社に入社と同時に、いきなり部長になったとして、まず新しい会社の仕事のルールがわかりません。
取引先の情報や決裁ルールも身についていません。
いきなりリーダーになっても成果を上げられないばかりかPDCAすら回せないのです。
部下を掌握・育成すること
入社と同時にリーダーとなったら、既存社員からはどう見えるでしょうか?
なじみも無い、信頼感もない、「知らない人」から始まります。
当然「まずはお手並み拝見」の待ち姿勢になってしまいます。
「育成」などは、まだまだ先のお話です。
遠回りに見えても役職抜きで入社する方が良い!
事前に事情を話して、本人も了承していましたが、やはりたいへん苦労をしました。
特に外資系企業においては、海外本社との連携で進める業務も多いため、先頭に立ってインターフェース役をこなすには、部下のサポートが有っても数ヶ月はかかります。
海外本社のリソース、日本側のリソース、その両者を活用しながら役割分担を明確にして、日常の業務に落とし込んでゆくのは、まさに役職者の醍醐味です。
日系企業においても、(海外本社のリソースこそ有りませんが)ほぼ同様でしょう。
しかし、業務において「お試し期間」や「ならし運転」はありません。
少し遠回りのような気がしても、まずは役職抜き(メンバー)で入社して、
・決裁方法など、新しい会社の仕事のルールを把握する
・取引先の状況を把握する
・チームに馴染み、信頼を得る
などの準備期間を過ごした上で、役職任命を受けるのが賢明です。
現場の課題を把握できるチャンスと考えましょう
課長・部長として部門を管理・統括する前提の入社であっても、まずはメンバーとして入社し、メンバーの視点で働いてみることをおすすめします。
業務の進め方やその課題点を観察する機会となり、「業務改善のネタ」を仕入れる絶好のチャンス!となります。
また組織やメンバーに溶け込むことができれば、各メンバーの人柄、メンバー間の人間関係など把握することも出来て、大きなメリットとなります。
人事部長のまとめ
・役職にこだわりすぎると、成功する転職も失敗に終わる場合がある
・他人の目を気にせず、原点に戻って考える
・転職は入社がゴールではない
・いかに多くの充実感・達成感を感じて仕事が出来るのか?が重要
・遠回りに見えてもメンバーとして入社するのも良い!
そもそも、そんな人は「採用しない」という企業や人事担当者も多いはず。
また入社できたとしても、あなたが苦労しますよ(笑)。
「急がば回れ」を忘れないようにしましょう!