転職を考える際や、自分の棚卸しをする際には次の3つを意識すると良いと言われます。
1)CAN ・・・自分にできること、今まで磨いた能力
2)MUST・・・自分がすべきこと、組織で果たす役割
3)WILL・・・自分がやりたいこと、将来なりたいこと
3つとも大切ですが、中でも「WILL」は40代の転職の成功には不可欠です。
その理由をご説明します。
あなたの適職を探す3つの言葉
「CAN」「MUST」「WILL」の順に自分の考えをまとめてみましょう。書き出すのも良い方法です。
先程の図のように、3つの接点にある部分があなたの適職というわけです。
ベテランになるほど「CAN」と「MUST」が先行してしまう
40代、50代の方と採用面接をすると「CAN」「MUST」を語る比率が増える傾向があります。
これは日常の業務で「自分の役割(MUST)」と「自分の能力(CAN)」を常に意識する必要があるからでしょう。
だからベテランになるほど、役職者であるほど、日常の思考の中で「WILL」が占める比率はどんどん少なくなっていくのです。
転職にあたっては「WILL」も重要
しかし転職を考えるなら話は別です。
「CAN」と「MUST」と同様に「WILL」をぜひもう一度考えてみましょう。
40代後半ともなると最初は「今さら、そんな青臭いこと、言えるか!」と思うかもしれません。
しかし選考過程(応募書類の審査、面接、処遇の決定など)を通じて、企業側が気にしているのは、あなたの「WILL」です。
企業・人事の側から見ると「WILL」が大事
40代の転職者が ”後まわし”にした「WILL」を企業では重要視しています。
企業側(とくに人事部署)から見ると、応募書類を選考する段階で候補者の「組織での役割(MUST)」と「能力(CAN)」はほぼ分かります。
その両面で、書類審査を通過した方と面接をするのです。
面接ではもちろん「CAN」と「MUST」が充分かどうかも確認します。
しかし、あなたを引き立たせるのは「WILL」の部分であることを忘れないでください。
人事部長のまとめ
・あなたは「何がやりたくて」転職するのか?
・転職して「将来はどうなりたい」のか?
応募書類位を書く前にきちんと整理することが必須です。
そこに企業側が共感を感じたり、求めるものとマッチしていれば、書類選考も面接も合格するでしょう。
同じポジションに複数の応募者がいる場合は、もちろんこの「WILL」が、採用の決め手となります。