転職は35歳まで? 冗談でしょ!
「転職が出来るのは35歳まで」という話がありますが、私は全くそう思いません。
30代後半から40代は、それまでの経験と知識が一斉に花開く、いわば花盛りの時期、ビジネスパーソンの旬の時期です。
実際に30代後半や40代で転職してキャリアを大きく飛躍させている方もいます。また40代での転職がエグゼクティブクラスまで上がるきっかけとなった方もいます。
40代が積極的に転職するようになった!
人生100年時代といわれます。
たしかに最近の定年退職者はとても若く見えるし、まだまだ働けそうな印象です。
また晩婚化が進んで、女性の出産年齢も高くなっています。
40代のビジネスパーソンは、まだ若いし、家庭では子供さんもまだ小さいので「稼ぎ続ける」必要があります。
・グローバル競争や産業構造の変化の中で、会社や業界の将来に不安を感じる人
・大手企業に勤めていても、定年退職や役職定年で収入激減した先輩を間近に見た人
そんな中高年ビジネスパーソンが、ひとつの選択肢として転職を考えるようになりました。
新しい企業も中高年の力が欲しい!
社会は日々、変化しています。
40代のビジネス経験豊富な人材は、IT、通信など新たなビジネス分野に取り組む新しい企業でもニーズがあります。
「2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」
これはキャシー・デビッドソン教授(ニューヨーク市立大学)の予測です。この言葉は文部科学省の資料として、日本の首相官邸のホームページにも掲載されています。
2011年度に小学校に入学した子供たちが大学卒業するのは、2027年のことですね。
一足お先に、新興企業で働くということも検討する価値があると思います。
40代のビジネスパーソンこそ転職を考えるべき
30代後半や40代のビジネスパーソンこそ、自分の経験やスキルを武器にして、自分が望む職場に移ることが出来ると私は考えています。
35歳までの転職は「素質」「素材」が売りで、40代の転職こそ積み上げてきた努力や実績がものを言うときです。
仕事を一生懸命やることは大前提として、40代のビジネスパーソンは視野を広く持って、社外のことも視野に入れておくべきだと考えています。
広い視野と柔軟な発想をもって、その上で現在の会社で働くというくらいの考え方が、一番似合う年代と思います。
裏返せば「40代は高く売れる年代」でもあります。
「人生100年時代」「働き方改革」「終身雇用の崩壊」「ゆとり世代」「パワハラ問題」等々、40代のビジネスパーソンは難しい対応が必要な上に、仕事の成果を問われ続けます。
転職するということは「人生の進路を変える」ということですから、慎重に考えることが必要です。
40代のビジネスパーソンこそ、今後の進路の前向きな選択肢の中に「転職」を加えておくべきです。