転職は会社辞めてから?在職中から?それが問題だ!
転職活動を行う時期は「会社に在職中」でしょうか?「会社を辞めてから」でしょうか?
意見は、真っ二つに分かれていましたが・・・
その理由をご説明します。
面接した人たちに聞いてみました
私が面接をした方々の意見は明確に分かれていました。
転職活動を「在職中」に行なう理由
一番の理由は「退職して(無収入になって)から転職活動をするのは経済的に不安」です。
在職中に転職活動をすればこのリスクは避けられます。
ただし、この場合のデメリットとして・・
・度々、会社を休む(または半休)必要がある
・日程調整に時間がかかる(転職活動が長くなる)
・裏切り行為のようで、上司や同僚に後ろめたい
などがあります。
転職活動を「退職」してから行なう理由
一番の理由は「退職して、精神的・時間的に余裕をもって【全力で】転職活動したい」です。
在職中の転職活動で問題であった「自由に時間が取れない」「休日(半休)の申請がしにくい」などの不安が解消できます。
しかし、この場合の最大のリスクは「長期化すると焦ってしまい、会社選びに妥協してしまう」ことです。
妥協して会社を決めると最悪の場合、短期間で転職を繰り返すことになりかねません。
退職に伴って次のようなことも考えておきましょう。
・給与収入がなくなる
・雇用保険、社会保険などの手続きが必要
・社宅住まいの場合は転居が必要
転職は人生を変える
言うまでもなく、転職で人生は変わります。
1日の大半を過ごす職場・仕事が変わるのですから当然です。
納得できる転職活動をしたいですよね。
在職中の転職活動がおすすめの理由
一般的な転職活動の期間は3~6ヶ月
40代で転職活動をする期間は平均で3ヶ月から6ヶ月(準備期間を含む)です。
人によっては1年かかる場合もあります。
その間の生活資金の確保は欠かせません。
退職して転職活動に半年かかる場合、今の年収の半分程度の貯金を取り崩すことになります。
原点に戻って、何のために転職を決意したのか?を考えてみましょう。
納得できる転職活動をするために
転職活動の期間が長引いた末に「焦ってしまって」、本来の転職目標とは異なる会社に妥協して入社するのは大変もったいないことです。
そんな人をたくさん見てきました。
転職に成功したとは言えない例
・仕事内容が目指していたものと違う
・給料や処遇は改善していない
・通勤時間がかなり長くなる 等
仕事をしながら転職活動をするのは大変なことだと思います。
しかし、上記のような理由で、転職活動は在職中に行うことをお勧めしています。
また次のような理由で転職活動(選考期間)が長引くことも考えられますので、ご注意を!
選考期間が長くなる事例
<企業側の都合>
・夏休み・年末年始など長期休暇が入る
・繁忙期が間に入る
・組織や事業計画の見直しがあるとき
<応募者の都合>
・面接日程の調整に時間がかかる など
もしもの場合「一旦は撤退」して備えられる
転職活動に「慣れて」いる人は少ないでしょう。
・応募書類がうまく書けない
・面接までたどり着けない
・面接で自分をうまく表現できない
などなど、で軌道に乗るまで時間がかかるかもしれません。
また、転職活動で次のようなことに気づくかもしれません。
・自分の成果は、今の会社のブランドが有ったから
・転職を考えて見直すと、初めて実力不足に気づく
・思っていたほど「市場価値」が高くない 等
これらは「転職に失敗した」のでは有りません!
転職活動をして、初めて「社外の目」「転職市場の価値観」で自分を考え直せたのです。
在職中に転職活動を行うことの最大のメリットは、一旦は撤退して「現在の会社でスキルアップを目指せる」点です。
・再度、転職活動をする
・現在の会社にとどまる
2つの選択肢を主体的に選択することができますよ。
人事部長のまとめ
・在職中に転職活動を行うことの最大のメリットは、
一旦は撤退して「現在の会社でスキルアップを目指せる」点です。
・スキルアップしたあなたは
再度、転職活動をするのも
現在の会社にとどまるのも、主体的に選択することができます。
でも、退職後の転職活動には上記のようなリスクが有ること、妥協して転職してはいけないこと、忘れないでくださいね。