それぞれの項目の狙いと役割を理解して一つひとつキチンと書いていけば、効果的な職務経歴書を作成することができますよ。
40代になると経歴・スキルが豊富で、どうすれば自分に合った職務経歴書が書けるのか分からないという人が増えます。
履歴書や Web レジュメと違って、決まったテンプレートが無いという点も余計に職務経歴書が難しく感じる原因でしょう。
40代転職者が職務経歴書に書くべき4つの必須項目
40代で転職を目指す方の職務経歴書は「年代順式」「キャリア式」など、どの形式で作成する場合も、
・「職務要約」
・「職務詳細」
・「貴社で活かせるスキル・経験」
・「自己 PR」
の4つの必須項目に分けて記入します。
また「特記事項」を最後に加える方法もあります。
必須項目 1)「職務要約」
40代で職歴が長い人は記載事項が多くなってしまい、要点がぼやけがちです。
職務経歴書の冒頭に「職務要約」という見出しをつけ、3行~5行くらいで職歴の要約文を記しておくのがおすすめです。
「職務要約」には職務経歴書に書いたことの中で、特に強みといえるもの、ここに注目してほしいと思うものから選びます。
「自分の強み」と「相手企業が求めているもの」が一致しているポイントを記しておけば採用担当者の興味を引き、期待を持って選んでもらいやすくなります。
必須項目 2)「職務詳細」
「職務詳細」は職務経歴書の最重要項目で、職務内容を掘り下げて書きます。
前項の「職務要約」で関心を持った採用担当者が、詳細を確認するために読む欄です。
応募者の経歴が自社で役立つかどうか?という視点で見ますので、単に事実を述べるだけではなく、メリハリをつけて書く必要があります。
職務経験豊かな中高年ゆえに見せ方にも工夫が必要ですが、冗長なのは NGです。
必須項目 3)「貴社で活かせるスキル・経験」
「貴社で活かせる経験・スキル」は、応募する企業で活用できそうな経験・スキルを、箇条書きなどでまとめて、積極的にアピールする欄です。
あまり多くの項目を書いても焦点がぼやけて、じっくり読んでもらえません。
採用担当者の興味をより強く引くポイントを3つから5つ程度に絞って記入します。
例えば語学力なら「TOEIC 920点」などの具体的な指標も含めて記入して、どのように企業に役立てられるのかも書き添えましょう。
必須項目 4)「自己PR」
「自己 PR」の欄は「自分の強み」をアピールします。
また「自己 PR」欄は他と異なり、叙情的な表現も許されるところなので、他で伝えきれなかった経験・スキル、自分の性格、入社に向けた熱意なども丁寧に文章で記述することができます。
その他の項目、追加のおすすめ
「必須項目」ではありませんが、次のような項目を適宜、職務経歴書に追加して構成するのも効果的です。
・志望動機・・・その応募先に対する志望理由を記入
・特記事項・・・その他特殊事項などをフォローする
・主な実績・・・豊富な実績の中から輝かしいものを選んで記入
人事部長のまとめ
■職務経歴書に書くべき4つの必須項目がある
・1)職務要約
・2)職務詳細
・3)貴社で活かせる経験・スキル
・4)自己 PR
■その他の項目を適宜、追加して良い!
上記の必須項目4つを、1つひとつ丁寧に記入すれば、必ず良い職務経歴書が仕上がりますよ!