職務経歴書は、転職の応募書類の中で、あなたを企業にアピールする「最重要書類」です!
でも「自分に合った職務経歴書の書き方が分からない」という人が多いのも事実。
職務経歴書を書く際の注意事項と、職務経歴書をさらに強力にするためのポイントをまとめました。
「経験・スキル」と「実績」を存分にアピールできる職務経歴書の書き方をご説明します。
職務経歴書の書き方 転職で内定を勝ち取る10のポイント!
職務経歴書の書き方 基本ルール6つのポイント!
1)「時系列でダラダラ書き」を避ける!
40代になると経験・スキルが増えるので、だらだらと長い職務経歴書をよく見ます。
一生懸命に読んでも「要点がつかめない職務経歴書」が多いのです。
職務経歴書は作成の段階から、応募する企業に自分をアピールする視点を持つことが必要です。
2)職務経歴書は2枚にまとめることが原則!
社内異動や転職回数が多い場合、全経歴を細かく書くと5ページになる場合もあります。
しかし!職務経歴書は2枚にまとめることが原則です。
40代の職務経歴書は1枚では書けませんが、3枚以上は読む側に負担がかかります。
採用担当者に「キチンと読ませるため」に2枚以内に収めましょう。
専門スキルなど詳細な記述が必要な場合は、後述する「添付資料」とする方法もあります。
3)文字の大きさ、余白の取り方にも配慮する
2枚に収まっていても、学術論文のように「字がぎっしり」「ボリュームたっぷり」では、採用担当者は読む気力を失ってしまいます。
情報量が多すぎて焦点もぼやけてしまうと「本当の強み」が伝わりにくくなります。
第一印象で「書類作成能力の不足」として即不採用!となるケースもありますからご注意を!
4)「学んだこと」「身につけたこと」も盛り込む
職務経歴書に「担当したこと」と「成果」だけを書く人が多いのですが、40代の方ならそれだけでは不足です。
担当した職務の区切りごとに「身につけた知識・スキル」という項目を作って、自分が学んだこと、工夫したこと、身につけたことなどを簡潔にアピールすることをおすすめします。
もちろん、面接で質問されたら、どのようなプロセスで何を学び、身につけたか、具体的なエピソードを交えて話せるように準備してください。
その知識やスキルを活かして入社後に活躍してくれるかどうかが知りたいのです。
5)アピールするポイントを絞る
経験豊富で「書くことが山ほどある!」という人は、アピールするポイントを絞り込む必要があります。
採用担当者の観点で考え「応募する企業が興味を持つポイント」を強調します。
関連性が薄い業務経験は最小限の記載にとどめるようにします。
6)「伝わりやすい見せ方」を工夫する
職務経歴書の限られたスペースの中で「経験・スキル」を充分に伝えるためには、工夫も必要です。
関連する内容を「枠で囲む」「図形を使う」「フォントや字の大きさを変える」などとともに、数字の経過を表現するなら「表を使う」「グラフを使う」のも良い工夫です。
・過去の作品、関わった製品、改善・改良内容などの画像
・論文のリスト、特許のリストなど、公知となったもの
ただし、守秘義務/社外秘事項には厳重注意ください。
職務経歴書をさらに強力にする4つのポイント!
7)応募する企業ごとにアピールポイントを見直す
職務経歴書は「1回書いたら終わり」でなく、応募する企業ごとにカスタマイズします。
企業が求めている内容に応じて、応募書類の強調する部分やアピールポイントを見直すのです。
「貴社で活かせる経験・スキル」や「自己 PR」の欄を設けておいて、応募企業ごとに、この部分を書き換えるという方法もあります。
職務経歴書は「自分が伝えたいこと」より「相手が知りたいこと」に答えるものと考えてください。
そのために「事前の企業研究」(次項)が欠かせません。
・提供する商品・サービスを変えたり、
・提案するプレゼンテーションの切り口を変えます
それと同じです。
8)書く前に企業研究をする
職務経歴書をカスタマイズ(上記)をするためには、応募する企業のニーズを適切に理解する必要があります。
そのために「事前の企業研究」が必要です。
企業研究は「自分の希望に合う企業かどうか」を見るだけでなく、
・応募する企業のニーズを把握するため
・自分のどの部分をアピールすればいいかを把握するため
に行います。
企業のホームページや資料にある、次のような項目から「自分の経験・スキルとの接点・共通点」を見つけ、それに関連する職務経歴やスキル、今後の目標などを強調して記載します。
その部分の字数が多くなったら、関連性の薄い職務経歴の記載を簡略化します。
① 既存取引先、新規取引先、または取引先の業界
② 既存顧客層、新規ターゲット層
③ 応募する企業の、販売方法、事業方針
④ 応募する会社の、アフターフォロー方針
⑤ 応募する企業の社員構成(20代が多い、ベテランが多いなど)
⑥ 社長の経営方針、行動規範、社是など
9)新しい会社で再現できる実績をアピールする
職務経歴書に「実績・成果」を記入する際は、自分が果たした役割を考えながら、新しい会社に移っても「即戦力」として再現できるものを選びましょう。
面接で質問されたら「自分が考えた戦略」「担当した内容」「工夫したポイント」「苦労した点」など具体的に回答できるか?ということです。
面接官に自分の経験を説得力を持って答えられるか?新しい職場でも再現できるか?を考えて、職務経歴書でアピールすべき内容、そうでない内容を見極めましょう。
新しい職場で「即戦力」となれれば、転職した甲斐がありますね。
10)戦略的に取り組んでみる
営業や企画、事業戦略などの業務でプレゼンテーションが得意な方、特にハイクラス転職を考えている方は、経歴書に「得意です」と書くだけでは説得力不足です。
自分が担当する分野で、応募する企業に対する提案資料を作り、面接当日にプレゼンテーションするという方法があります。
ややサプライズですが、面接官に対して「強烈な印象を残す」こととなり、あなたの「本気度」も伝わります。
あなたを採用すれば「この計画を実現できる」という付加価値も加わります。
面接官にも説得力をもって経験・スキルを伝えられます。
人事部長のまとめ
1)「時系列でダラダラ書き」を避ける!
2)職務経歴書は2枚にまとめることが原則!
3)文字の大きさ、余白の取り方にも配慮する
4)「学んだこと」「身につけたこと」も盛り込む
5)アピールするポイントを絞る
6)「伝わりやすい見せ方」を工夫する
7)応募する企業ごとにアピールポイントを見直す
8)書く前に企業研究をする
9)新しい会社で再現できる実績をアピールする
10)戦略的に取り組んでみる
私が面接した際の経験も書いています。
転職でどうしても合格したい会社には、後半のポイントもぜひ取り組んでみてください!