希望退職・早期退職募集を行う会社が増えています。
希望退職・早期退職制度で失敗しないためには事前の準備、特に「自分の市場価値をきちんと知っておくこと」が大事です。
希望退職・早期退職募集にどう備えるべきかを失敗事例とともにご説明します。
・自分の会社は早期退職の募集をしない
・自分は希望退職・早期退職の対象にならない
と考えるのはとても危険と言えます。
この記事でわかること
希望退職・早期退職は突然に!
「希望退職」と「早期退職」は、まとめて「早期優遇退職」としてウィキペディアに次のとおり説明されています。
早期優遇退職(そうきゆうぐうたいしょく)とは、事業または事業所における使用者(企業など)がリストラ(人員の削減)の一環として行なわれるものであり、予め使用者が退職における有利な条件(例えば退職金の割増支給)を示すことにより、事業所に雇われている労働者が自らの意思でこれに応じ労働契約の解除をすることを言う。
近年は、電機、製薬、アパレル、食品、小売など、かつては「良い会社」の代表だった企業や業界で早期退職の募集が行われるようになりました。
将来の「AI活用」に備えて今からリストラ!?
将来の「AI活用」や「事業計画の見直し」を含む人員計画まで見越して希望退職・早期退職募集を打ち出している企業があります。
そうなると、いつ自分の会社で希望退職・早期退職の募集が行われるか、また自分がその対象になるか、など誰にも分かりません。
「自分は実績を上げているから大丈夫」と考えていても、まとまった人数をリストラする必要がある場合は、実績や能力が平均レベルに達している人材でも決して安心はできません。
希望退職・早期退職募集に備えて事前にすること
会社に「辞めてほしい」と言われたら、あなたならどうしますか?
希望退職・早期退職に対して、感情的にならずに対応するためには、
・自分が転職するとしたらどんな会社に行けるのか
・どのくらいの年収が得られるのか
など事前に見通しておくことが重要です。
自分の経験・スキルに市場価値があるのかを客観的に見直し、転職活動に活かす方法を考えておくことです。
一番の近道は
・転職エージェントに登録して面談でキャリアカウンセリングを受けること
・求人サイトに登録して、求人情報を見ること
など具体的な活動が有効です。
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希望退職・早期退職で退職した人を求人企業はどう見ているか?
早期退職を利用して退職した場合、応募する求人企業からはどんな目で見られるのか、気になる方もいるでしょう。
40代以上の年代で「早期退職募集がきっかけで転職活動を考える」という方は多くいます。
以前は「リストラの対象者」=「会社からの評価が低い人」とみられていました。
しかし近年は、企業が早期退職を実施する理由も「経営戦略上の必要性」「事業計画の見直し」「事業の売却・撤退」「経営資源の集中・統廃合」と様々です。
先に述べた通り実績や能力がある人でも、リストラの対象となるケースは珍しくありません。
早期退職を利用して退職したこと自体を問題にはしません。
「早期退職で退職した人の方が安心!」とは?
採用担当者は、大手企業に在籍する人や優秀で実績がある人が応募してきたら「なぜ転職する必要があるのだろうか?」「何か会社で問題でも起こしたのでは?」と不安になるものです。
早期退職が理由で転職活動を行っているのであれば退職理由が明確でわかりやすい。
求人企業のニーズを把握して、それに見合う人材であること、そして業務実績をアピールすれば良いのです。
早期退職 典型的な失敗事例と、失敗しない方法!
希望退職・早期退職の人の転職活動を見ていると、「典型的な失敗事例」として次のようなケースが良くあります。
失敗しない方法(対策)もあわせてご説明します。
暗い気分のまま面接に行き、転職活動に失敗する
希望退職・早期退職は不本意な出来事ですが、気持ちを切り替えないと、その後の転職活動に悪い影響がでます。
・退職勧奨を受けたことへの怒りが消えない
・応募書類に前職への怒りが現れる
・面接で前職の批判をしてしまう
「退職の経緯」や「転職後の抱負」について、前向きにポジティブな言葉で語れるように準備しておきましょう。
的外れな会社選びをして転職活動に失敗する
応募企業として、イキナリ「財閥系商社」や「日本を代表するメーカー」「大手マスメディア」などを目指そうとする人がいます。
理由として考えられるのは・・・
・準備不足で転職市場に目を向けたことがない
・有名な会社に入って、会社を見返したいと考えている など
現実的でないと分かっていて、大手狙いをしてしまうのです。
そのような余計な企業応募に費やす時間はありません!
退職後ノンビリしすぎて転職活動に失敗する
退職直後の1ヶ月間は転職活動にとって非常に重要です。
その間に、適切な転職活動をできる人とできない人では、その後のキャリアが大きく変わる可能性があります。
スタートが遅れる要因として・・・
・感情的になってしまい、スムースに転職活動を始められない
・反発心から、夫婦で退職記念にハワイ旅行などに行ってしまう
転職活動に出遅れるばかりでなく、面接までたどり着いても「日焼けした顔」では業務に関する説得力が足りません。
感傷的になったり、旅行に行ったり、は採用内定してからにしましょう。
人事部長のまとめ
■希望退職・早期退職募集を行う会社が増えている
■40代は希望退職・早期退職募集に備える必要がある
■希望退職・早期退職後の転職活動の注意点
・暗い気分を引きずって面接に行かない
・的外れな会社選びをしない
・退職後ノンビリしすぎない
・希望退職・早期退職を前向きに語れるように
「早期退職をきっかけに、今後の人生やキャリアを考えなおした結果、それを実現できる場所として御社を志望しました。」
そんなストーリーで、希望退職・早期退職の経験を前向きに語れるように準備しましょう。