新型コロナウイルス禍で転職活動をどうするか悩んでいます。
転職市場の状況はどのように変わったのでしょうか?
また、転職を考えている場合、今後の転職活動はどうしたら良いのでしょうか?
このような悩みにお答えします。
注意点を知り、対策をしましょう!
・転職活動を急ぐべき人とは?注意点と対策は?
・転職活度を休止すべき人とは?やるべき対策とは?
「転職市場の変化と対策」、「今後の転職活動をどのように進めたらよいか?」についてまとめました。
この記事でわかること
新型コロナウイルス禍で転職市場の状況
求人を止めている業界
2020年の新型コロナ禍によって業績に大きな打撃を受けた業界は、
- 「不要不急」のレジャー・観光・旅行・娯楽業界
- 飲食・宿泊など接客を伴う業界
- 人が集まるイベント、セミナー、小売業界
- デジタル化やネット化が進んでいない業界
などたくさん有ります。
- 接客がビジネスの基本となっている
- リモート勤務ができない
- システム化が遅れている
- 来店客を待つだけで、攻めができない
などの業界は苦戦していると言えます。
求人を継続している業界
そんな中で、継続して求人を行っている業界は・・・
- 物流に関連する業界(外出自粛+ネット通販が影響)
- オンラインコンテンツ配信やゲーム業界(在宅時の娯楽)
- IT・通信業界(リモート勤務、オンライン授業などの増加)
- スーパー、ドラッグストアなど一部の小売業
- 医療・介護業界
などがあります。
新型コロナ禍の状況が、むしろ追い風となって業績を伸ばしている企業もあります。
また中小やベンチャー企業では、大手企業が中途採用を控えている間に、優秀な人材を採用しようと動いている企業もあります。
企業が求める人材像の変化
中途採用を継続している企業でも「求める人材像」はハッキリ変化しています。
従来はよく見かけた、
・未経験でもやる気があるなら採用したい
・急がないが、良い人がいたら採用したい
という求人は見かけなくなりました。
反対に、募集職種の
・経験・スキルがある人
・成果・実績がある人
を採用したいという企業側のニーズが強くなっています。
転職活動を急ぐべき人、休止すべき人とは?
新型コロナウイルス禍の中で、この問題を考えるのはとてもむずかしい問題です。
その人の経歴やスキル、その時点の求人内容によって答えが変わります。
少なくとも次の3項目にあてはまる人は転職活動を急ぐ必要があります。
・既に退職をしている
・現在の会社でメンタル不調になっている
・現在の会社が業績不振で存続が危ない
上記の3項目に当てはまらない方は、しばらく転職活動をペースダウンするのが得策です。
自分にマッチする求人案件が出るまで焦らず待ちましょう。
ただし、転職活動を「完全に中止」するのでなく「いつでも応募できる」状態で転職市場にアンテナを張っておく必要があります。(後ほど、ご説明します)
次項から「転職活動を継続する場合の注意点」と「転職活動はしばらく休止する場合の注意点」についてまとめます。
転職活動をする場合 5つの注意点
新型コロナウイルス禍の中で転職活動を続ける場合は、事前に次の注意点を把握して充分に準備しましょう。
1)ライバルが増え、選考基準が厳しくなる
求人が減り、転職したい人は増えているわけですから、当然、ライバルが増えることとなります。
また、新型コロナウイルス禍で打撃を受けた業界・業種の人々が、他業界・他業種への転職活動を行いますから、さらにライバル増となります。
・事前の企業研究を充分に行い、応募する企業を選ぶ
・採用担当者が「会いたい!」と思う応募書類を書く
・「一緒に働きたい!」と思わせる面接対策をする
おのおのについて、次のページでご説明しています。
2)応募する企業、業界は充分に検討し、準備する
上記の通り、転職市場にはライバルが増え、選考基準が厳しくなっています。
限られた選択肢(求人情報)の中で、応募する企業を選択する際は、
・その会社で本当に間違いがないのか?
・自分が転職に求める条件を備えている会社か?
充分に考えて決断をしましょう。
求人企業側では、多様な人材の中から選考・採用したいというニーズがあるからです。
充分に考えた「あなたの思い」を、まずは応募書類でアピールし、面接においてもキチンと説明できるようにしましょう。
3)面接スタイルが変化した
感染防止のため、従来の対面重視の面接から、ウェブ面接(リモート面接、オンライン面接、Skype面接、Zoom面接とも言われる)の導入が一気に進みました。


4)転職活動の長期化が見込まれる
新型コロナウイルス禍という、今まで経験したことがない状況の中で、求人企業の内部においても今後の対応について迷いや議論はあります。
中途採用は企業にとって重要な仕事であり、一旦、社員を採用したら継続して大きなコストがかかるため、決断に時間がかかるケースも出てくるでしょう。
・従来よりも、内定までに時間がかかる
・内定直前で中途採用が取りやめになる
などが起き、転職活動が長期化するケースが増えると考えられます。
5)働く場所の限定がなくなった
外出自粛の動きの中で、テレワーク(在宅勤務)やサテライトオフィス、オンライン会議などが一気に普及しました。
子供たちの塾や授業でさえ、今やオンラインが広まっています。
「毎日 会社へ出勤して、対面で仕事をする」という以前の常識から開放された業界・業種もありますね。
転職活動をしばらく休止する場合 3つの注意点
先述のとおり、
・既に退職をしている
・現在の会社でメンタル不調になっている
・現在の会社が業績不振で存続が危ない
の3項目に当てはまらない方は転職活動はしばらく休止するのが得策です。
ただし、転職活動を完全に中止するのではなく、休止期間を活用して、次にあげる3項目にじっくり取り組んでみましょう。
- 「自己分析」を見直す
- 転職市場の動きを常にキャッチする
- 応募書類を見直し、書き直す
転職準備の各ステップを念入りに再確認してみるのです。
それぞれを、もう少し具体的にご説明します。
1)「自己分析」を見直す
「転職活動の休止期間」とはいえ、転職活動中と同じ「心の緊張感」を保つべきです。
経験・スキルの棚卸しで行なった内容を見直してみましょう。
従来「現在の会社の業務」と並行して忙しい中で行なっていた「転職の事前準備」を、「転職活動の休止期間」「在宅勤務(テレワーク)で不要となった通勤時間」を利用して、じっくり見直してみるのです。
落ち着いて取り組めば、きっと新しい発見が有るはずです。
新しい自分を発見し、転職の可能性を広げられることが多いのです。
騙された(?)と思って、ぜひやってみてくださいね。
・自分が「出来ること」「強み」を知る
・自分が「やりたいこと」を知る
・「大切なこと」「絶対にゆずれないこと」を知る
・転職の決意に間違いないか?
・転職でかなえたいことは何か?
2)転職市場の動きを常にキャッチする
転職活動の休止期間中であっても、
・企業の求人件数が増えたとき
・自分に適した求人が出たとき
は、すぐに情報をキャッチできる仕組みが必要です。
これには転職エージェントの力を借りるのが一番の方法です。
転職エージェントへの登録と面談(電話面談やウエブ面談)をしておけば、
あなたに適した求人が出るたびに「正しい情報」をキャッチできるのです。
これからの時代、自分にピッタリ合う転職エージェントを見つけることが転職に成功する秘訣と言えます。
3)応募書類を見直し、書き直す
応募書類(履歴書、職務経歴書、志望動機書、添え状)を書くのは、かなり時間がかかる作業です。
応募書類は、応募する企業に合わせて書き直すことをお勧めしていますが、基本となる部分や、業界ごとの志望動機などを時間が有るときにキチンと考えておきましょう。
あなたに適した求人情報が届いたときに、すぐに役立ちますよ!
・40代 転職者の応募書類作成 ~履歴書・職務経歴書を書く前に!
・職務経歴書の書き方 ~4つの必須項目!
・「志望動機書」の書き方 ~文字数、テンプレート、注意点など
・添え状はあなたの15秒CM
人事部長のまとめ
・新型コロナウイルス禍で転職市場にも大きな変化が
・企業が求める人材像が変化している
・転職活動をするべき人、休止するべき人
・転職活動をする場合の注意点
1)ライバルが増え、選考基準が厳しくなる
2)異業界、異業種への転職者が増える
3)面接スタイルが変化した
4)転職活動の長期化が見込まれる
5)働く場所の限定がなくなった
・転職活動をしばらく休止する場合の注意点
1)「転職の事前準備」を見直す
2)常に転職市場の動きが分かるようにする
3)応募書類を見直し、書き直す
新型コロナウイルス禍による不況は数年間続くとも言われています。
「転職活動を続ける場合」は、転職市場の変化に戸惑うことがないように注意しましょう。
「転職活動を休止する場合」には、緊張感を持続できるようにしてジックリと準備段階から見直しましょう。
そして、いずれの場合も、適切な求人情報をキャッチしたら素早く動けるよう準備しておくことが大切です。