そんな転職で前向きな気持ちを削がれてしまう転職体験談（失敗談）があります。
40代後半の年齢で、苦労して転職したら、新規事業の話は消えかかっていました。
会社の業績が悪化！リストラは免れたものの・・・
中堅メーカーに法務職スタッフとして勤務して約20年。
法務担当者としても熟練し、知識も実績も蓄積して、充実した日々を送っていました。
しかし会社の主力商品の売上が落ち込み、全体の業績も悪化して給与が大幅にダウン。
対策としてリ会社はリストラを行い、管理部門もかなり人が減りました。
リストラされた人も大変でしたが、残った社員も仕事は激務になり残業続きの生活です。
自分を育ててくれた会社に対する愛社精神は充分残っており、勤務し続けたい気持ちはやまやまでしたが、このままでは体が持ちません。
やむなく40代後半で転職活動を行う決意をしました。
40代後半の転職活動は大変！
ところが、40代後半の年齢で、法務の仕事限定ですから、自力ではなかなか求人が見つけられませんでした。
転職サイトも、いくつか登録しましたが、どれもピッタリ来ず、自分で探すには時間がかかりすぎると感じました。
半年間の転職活動計画をたてた！
結局、転職活動のスケジュールを引き直して、半年の転職活動計画を立てました。
「プロの力を借りるしかない！」と思い、転職エージェントにも登録しました。
転職エージェントに登録した！
転職エージェントの担当者は、法務職のことを理解してくれる人、40代後半の転職をまじめに応援してくれる人を求めて、結局５社に登録しました。
その甲斐があって、信頼できる担当者さんと出会い、仕事内容で私の希望にピッタリの求人企業を４社紹介してもらいました。
新規事業の立ち上げにひかれてベンチャー企業に入社
入社を決めたのはベンチャー企業でした。
もちろん法務職での採用。
しかも、今後事業を多角化するために新規事業の立ち上げに伴う法務的な仕事全般を任せたい、という話で大いに刺激されました。
転職者として入社するには「前任者がいる業務よりも、新規事業の方が比較されることなく伸び伸び働ける」と聞いたことがあったので、他を断ってこの会社に決めました。
仕事の幅も広げられるチャンスだと考えて、前向きに新しい会社に移ったのです。
そこまでやっても転職に失敗した理由とは？
ところが入社してみると、ベンチャー企業ゆえの業績の不安定さから、新規事業の話は消えかかっていました。
社内では「中止でなく延期」ということでしたが、期限の目処がなく、私は開店休業状態になりました。
この会社は「新規事業に関われる」ことが決め手で選んだので、はしごを外されたような感じです。
入社前には転職エージェントにも充分確認していたのですが、エージェント側は把握していなかった様子です。どうやら会社の方が意図的に伏せていたようです。
改善提案をしてみたが・・・
せめて既存の法的文書や契約書などをもっと良くしたいと思い、改善提案をしてみましたが、先輩の法務担当者を批判しているように取られて、非常に居心地が悪い。
周囲から「そんなに頑張らなくても」などと言われモチベーションも下がりっぱなし。
この会社に転職して、年収はアップしたし、通勤時間もかなり短縮して楽になったが、 次の転職を考えています。
転職に失敗した反省点は？
充分に考え、準備をして、狙いどおりの転職をしたので、全部が失敗だったとは思っていません。
転職エージェントの担当者も、たいへん良くやってくれました。
複数の求人企業と面接する中で、私のような経歴にもニーズが有るということもわかりました。
あえて言えば、仕事内容にこだわりが強かったので、会社の経営状態まで気が回らなかった点でしょうか。
もっとも、社外に伏せていた事もあるので、気づくのは難しかったとも思いますが。
過去のことは忘れて、前向きに転職活動に励もうと思います。
40代の転職希望者に対するアドバイス
現在の会社に在職したままで転職活動を始めて、内定を取ってから退職の申し出をするなど、慎重に考えることをお勧めします。
また「職種が最優先なので給料は下がっても構わない」など、転職で何を優先するのかをキチンと考えておくことが重要です。
