「成果主義の企業に転職したい!」
30代後半から40代の転職希望者からよく聞きます。
「現在の会社では、正しく評価されていない」
「自分はもっと良い評価をされるべきだ」
という不満から、転職先を外資系企業やベンチャー企業に絞って転職活動をする人もいます。
成果主義の会社で「水を得た魚」のように活躍する方がたくさんいる一方で、職場に対応しきれず、転職を後悔する人もいます。
この記事でわかること
成果主義とは何か? ~意味をよく知ろう
成果主義ウィキペディア
成果主義(せいかしゅぎ)とは、企業において、業務の成果、それに至るまでの過程によって評価し、報酬や人事を決定すること。
類似概念として結果のみで評価の判断を行う結果主義が挙げられる。
成果主義をわかりやすく言うと「仕事の成果」によって、人事評価や昇給・昇格を決める人事制度のこと。仕事の成果を上げれば給料アップや昇格が約束されているわけです。
成果主義は外資系企業とベンチャー企業に多い
転職市場で成果主義の会社といえば、外資系企業とベンチャー企業です
理由は違っても両者に共通するのは、成果を急ぐため社員教育に時間や費用をかけられないということ。
他社で社員教育を受けて、現在まさに実績を上げている人材に入社してほしい。
中途採用はそのために募集されているのです。
会社としての基盤が弱いと思われる部分は、給料の高さでカバーするしかありません。
成果主義のメリット・デメリット
成果主義はコンセプトがわかりやすいため、働く側にとっても企業にとっても良い制度のように見えます。
かつて富士通、パナソニック、ソニーなど日本の大手企業が成果主義の人事制度を導入したために注目を集め、追随する日本企業も増えました。
しかし、メリットとデメリットの両面があるため企業の人事制度としては注意が必要です。
成果主義 2つのメリット
・社員のモチベーションアップ
・人件費の適正な配分が可能
成果主義の人事制度では年齢や勤続年数に関係なく、「仕事の成果」が給料の額に直結するため、社員のモチベーションが高まります。
また、成果を上げた社員に、より手厚く給料を支払うことが出来るので、人件費をメリハリをつけて配分ができます。
成果主義 3つのデメリット
一見メリットばかりに見える成果主義にもデメリットがあります。
・成果が数値化しにくい業務では評価基準の設定が難しい
・個人プレーに走り、部門数値や後輩指導が見えなくなる
・評価期間内に成果が出しにくい業務では挑戦意欲が低下する
などが挙げられます。
成果主義の会社の弱点
成果主義の会社にも弱点はあります。
・上司が年下の場合がある
・経験が少ない上司の指示は、理不尽な場合もある
・他人の面倒を見ている暇がない
等が挙げられます。
現実的には、次のようなことも弱点として挙げられます。
給料が下がることもある
成果主義の職場は競争の激しい職場です。
成果を上げた社員に、より手厚く給料を支払う、ということは成果を上げられなかった社員の給料は減らされることも有るということ。
成果が出なければ転職した際の高い給料を維持することはできません。
上司が年下の場合の問題は・・・
上司の年齢にはこだわらない方もいらっしゃるでしょう。
しかし、問題なのは年齢よりも経験年数です。
上司の方が経験年数が短いため「業務指示が理不尽に感じられる」ことがあります。
成果に追われながら、上司対応にも心身が疲弊するケースを想定しておく必要があります。
心身、特に精神面でのタフさが必要です。
評価制度がうまく機能しない場合もある
成果を数値化しにくい業務(管理部門、開発部門など)や、長期的なプロジェクトで半年や1年毎の評価期間では評価しにくい業務の場合は良い評価が得にくくなります。
また、成果が出しにくい新しい事業・商品に対する挑戦意欲が低下して、最悪の場合、退職する可能性もあります。
成果主義を前向きにとらえて行くこと!
成果主義は前向きに捉えれば大変良い環境です。
成果主義の環境を前向きにとらえて、いかに自分の成果・実績を上げていくか?
前向きな姿勢で取り組むことが重要です。
人事部長のまとめ
・転職市場で成果主義の会社といえば、外資系企業とベンチャー企業
・成果主義にはメリットとデメリットがある
・成果主義を前向きにとらえて行くことが重要
成果主義の環境を前向きにとらえて、いかに自分の成果・実績を上げていくか?
前向きな姿勢で取り組むことがたいへん重要です。